朝ドラの「エール」は、作曲家 古関裕而さんの人生がモデルとなっています。
戦時中は音楽は不謹慎、でも国民の士気を高めたり、兵士の戦意をたかめることに向けて音楽を発信していたのですね。
当時の国民感情の表れとして、明るい雰囲気の長調で作られたA面より、短調でできたB面の歌の方が流行ったという話は興味深いです。
例えば短調のクラシック曲といえば、
エリーゼのために、運命(ジャジャジャジャーン)。
大ヒット曲にも短調は多くあります。
昭和の大ヒット曲、およげたいやきくんや宇宙戦艦ヤマトも短調、ちょっと前だと初音ミクの千本桜、最近では紅蓮華もそうですね。
さてピアノの教本では。。というと、短調の曲は最初の頃にはあまり出てきません。
例えば、なかよしピアノ1のジャマイカンラプソディーや、うたとピアノの絵本のみぎて「おばけだこわい」は短調ですが、幼児を対象にした導入教本では短調の曲は数えるほどしか経験しません。
明るい曲や楽しい曲、優しい曲、きれいな曲、元気な曲といったプラスのイメージの方が子供たちに好まれるからということもありますが、小さなお子さんには負のイメージを表現するというところはまだ難しいということなのかな、とも思います。
成長とともに色々な感情を体験し、負の感情も表現することもできるようになるので、レベルが上がると楽譜の中にも短調が多くなってくるのだと思います。
お子さんが短調を好んで弾くようになってきたら、精神的な成長の証かもしれませんね。