3月に行いました参観会の時に、練習についてのご相談が多くありました。
時々ブログでも書かせていただいているので、参考になさってくださっていると思いますが、どの時代もコツコツと練習を続けることは子供にとっては難しいことであり、親にとっても悩みどころなのですね。
個々にお答えはしたつもりでいますが、補足も含めて以下にまとめました。
【声をかけないと練習しない】
声をかけて練習できればOKと私は思います。
声かけなしで練習に向かうようになれたらそれは素晴らしいです
【横で見ているとつい感情的になってしまう】
ピアノを弾くたびにママが何かしら感情的になるということが脳にインプットされて、子供にとっては「ピアノを弾く=ママが怒る」になってしまいます。
これはピアノから遠ざかる原因になることが考えられます
ピアノを弾くと、ママが喜んでくれる❤️になったらどちらもハッピーですね。
【声をかけても後で後でと言って結局やらない】
ある程度時間が決まっていれば「でも今はピアノの時間だよ」と切り返せそうです。
ピアノの時間を決めておくのは習慣をつけるためには有効です。私が子供の頃は、遊びが5時まで、帰宅後から夕飯までの1時間程度が練習時間として設けられていました。
【特に練習時間は決めていないが毎日弾いている】
素敵ですね、ピアノが好きなんですね。
好きな時にピアノを弾く。生活の一部という気がします。
【練習ではなく、好きなようにピアノを弾いている】
練習をした方がレッスンの進みは早くなりますし上達もしますが、まずはピアノを触っているというのはいいことだとおもいます。年齢が小さければ小さいほど、学びは遊びからというのが自然だと思います。
年齢を重ねていけば、練習をしていかなければ上手にならないのだな、丸がもらえないのだな、と気づくきっかけがあり、練習に結びついて伸びる可能性は高いと思います。
【やったりやらなかったりだが、本人に任せている】
学年が上がるとだんだんこのようなスタンスになってくるのかと思います。やらないところを見ると、どうして?なんでやらないの?と口を出したくなるのをグッと堪えて本人に任せるというのはなかなか大変なことですが、マイペースに長く続けていただけるコツでもあるかもしれません。
【練習をするようになって欲しいが、無理じいはしないようにしている】
上手くなりたいなら練習しかないのに、と大人であればすぐにわかり実行できることでも、お子さんにとってみるとそこまでの見通しを立てたり、心からそう思い実行に移すことは難しいと思います。
しかしいろんな刺激を受けたり、自分と他者を客観的に見始めるようになると、ピアノとの向き合い方も少し変化があると思います。私は、習い始めて5〜6年経った頃に練習をした結果がついてくるようになり、難しい曲へチャレンジするようになって面白いと思うようになったと記憶しています。
練習は上達の鍵を握っていることは間違いありません。
しかし、無理じいをすることでピアノに背を向けてしまってはもったいないと思います。
今のお子さんは習い事が多い場合もあります。
忙しい中でも、お子さんにとっては遊びも大切な時間でしょうし、物理的に時間を取るのが難しい場合や、精神的に疲労してピアノに向かえないという日もあろうかと思います。
各ご家庭の育児方針なども大いに関わってくるところだと思いますので、どのやり方が一番というのはないと思いますが、今回の参観会では、お母さん方も多忙な中でもお子さんのことを一生懸命に考えて悩んでいらっしゃる気持ちがとても伝わってきました。
「あの時はピアノ習ってて家の中に音楽があって、楽しかったね、よかったね〜」となれるように、私も精一杯レッスンしていきます。