2021
03/10
「読む」と「弾く」の違い
「カードだとよく読めるのに、
いざ弾くとなるとうまくできないみたい…」
これはよくあることなのですが、ひとつには次のような理由が考えられます
カードは
・一つの音を読む、の繰り返し
一方、弾く時には、
・横に目を動かして複数の音をつなげて読み、指を動かしている
・リズム、指番号の読み取り
さらに
・どんな音?どんなタッチ?
・手首や指先の形の意識
などなど・・・・
ピアノを弾く時には多くのことを同時進行で処理します。
読むという訓練と、
弾くという訓練は
別物であるということです。
たくさんのことを同時処理しなくてはいけないから、小さなお子さんの未熟な脳ではかなりの負荷がかかるのです。(個人差はあります)
もちろんその負荷が脳の機能を上げるということで注目を浴びてもいるわけですが、お子さんにとっては大変なことも多いものです。
なので、楽譜を弾き始めたら必ず、声に出して読んでもらうようにしています。
読んでいる状況がたいていは弾く音楽に反映されています。
読みが止まり止まりであれば、ひいても止まり止まりです。
読めていれば、後は指の慣れ(反射や運動性)の問題なのでそこは反復で解決がしやすくなります。
ここの「反復」にはちょっと根気が必要になる時がありますね。
ここで諦めずに弾く練習ができてくれば必ず弾けるようになります。