レッスンの中で、私のひいた音をあてるというゲームをやることがあります。
これはいわゆる「耳がいい」お子さんはすぐにわかります。
耳がいいお子さんは「耳コピ」も得意です。
アニメの曲、童謡や学校で習う曲、CMなどの流れて聞こえる音をそのままピアノで弾けるのです。
耳がいいのは幸運な事です
ただ人はみな優位感覚を持っているそうで、聴覚、視覚、触覚などそれぞれに得意なことが違うらしいです。
楽譜からの情報を頼りに弾く「視覚優位」、耳からの情報を頼りに弾く「聴覚優位」
どちらかが有利ということはないようです。
例えば聴覚優位のお子さんは、楽譜を読むのが苦手な場合が多いのです。
それは耳からの情報を取り入れることの方が楽に感じるからです。
逆に視覚優位だと、楽譜をよむのが得意なことが多く、楽譜の分析なども自らやり始めます。
ただ自分の音を聞くことが抜けていたり、暗譜が苦手だったりする場合があります。
どちらも大切な要素なので、ある程度のバランスを保つこともピアノを弾く上では必要、偏りをみながら指導しています。
耳がいいからと言って楽譜を読まなくていいよ、とはならないし、楽譜は読めるけど音楽がきれいに流れなくていいよ、ということもありません。
さて、中には耳も良くないし、楽譜を読むのも苦手・・・なんて人もいるかもしれません。
その場合は、多分何度も弾いて体で覚えていたりしませんか?
もしくはお家ではできないけど、レッスンでできるようにするタイプ。
触覚(感覚)優位なのかもしれません。
覚え込ませないといけないため、仕上がるまでに時間のかかることがありますが、一度覚えたら忘れないということも。
お子さんもですが、我々大人もどういった方法で物事を覚えたりしているか、分析してみると面白いかもしれません。