レッスン倦怠期……?

新しい事を習う喜び、レッスンに期待を膨らませて向かっていた初めの頃に比べると、1年、2年経つと、レッスンや先生にも慣れて、倦怠期を迎える場合 がみられます

ご家庭での学習にも気分にムラがありやったりやらなかったり……これでいいのだろうか?と言うような相談も受けることがあります。

学校に上がる前のお子さんの場合は、基本的に楽しくなければピアノに向かわないと言うのが本心でしょう。しかし、周りからの声掛けやある程度の約束があると「やらなくてはいけないもの」という習慣がつき、その習慣によって弾けるようになり、ますますピアノが楽しくなると言う好循環に持っていけることがあります。

ただ前にも述べたように楽しさがないとなかなか継続が難しいと言うのが幼少期のお子さんの特徴でもあります。アキ教本を作った呉暁先生は「ピアノはあそび」とまで言っています。

レッスンではゲームのようなものを混ぜたり興味を引くようなことをしたりと動機付けを行ったりしていますが、一旦ご家庭に帰ればなかなかそれを継続して行うと言うのは難しいものです。同伴がある場合は親御さんもなんとなくレッスンのことを覚えていますが、お子さんだけの場合には本人がやったことを覚えていられなかったり、うっかり2 3日練習しないとやれなくなってしまっていたり、そこから元に戻す作業をお子さん1人で行うと言うのはとても大変なことだと思うのです。

そこてオススメしているのは、レッスンが終わったその日、または次の日に「レッスンではどんなことをやったの?」と声掛けしてみてください。おそらく、タイミングよく声をかけられれば、バッとピアノのところに行き、「これやった!」と弾いてくれるとおもいます。もし、ピアノに向かわなかったたら、「どんな曲?」ときいてみると弾いてくれるかもしれませんね!

この時はやれたことに対して必ず賛同し、認めてあげることでやる気をおこさせるようです。

そのように褒められていくと、ピアノは楽しいなぁと言う気持ちが沸き起こり、自然とピアノに向かう習慣ができればいいですね。

ピアノは楽しみであって欲しいというのが私の願いでもありますので、お勉強のように宿題を忘れたからと言って怒るような事はありません。

しかし長くピアノに親しんでもらうためにはやはり弾けると言う体験をたくさんしてほしいと願ってもいるので、お家でピアノをたくさんひいてね!と言う事も伝えます。

年齢によってできることのある程度のくくりはあっても、お子さんの性格、生活環境、理解力や集中力は一人一人違いがあって当然です。

そこを見極めながら楽しくレッスンしてもらえるような工夫をしながら進めてまいります。

気になることは何でもご相談ください。