先日このようなコラムを目にしました
ピアノを弾くという技術を身につけるには、たくさんの時間が必要だということはつくづく感じるところです
ピアノを習い始めるとすぐに曲が弾けるのかな?と思われている方もいると思います。
しかし実際には、色々な決まりを理解したり、指の動かし方を練習したり…。
たとえば…
まず楽譜上の、目で見たのもが何なのがわかるようにする。
わかったらそれを指の動きに変換させるのと、ほぼ同時に鍵盤の位置を把握する、などなど同時に様々な事を行います
これだけの複雑なプロセスでも、4~5歳の幼児から伝えていきますから、一度には消化できません。
ちょっとずつ細分化して、しかもできるだけ楽しく遊びをおりまぜながら教えていくわけですね。。
なので、時間はかかります
ピアノを習わせている保護者の方の多くが、水泳、習字、そろばんなどに比べると成果を実感するのに長い時間がかかった、と感じておられるのは、このようなステップを踏み外さないようにレッスンを進めているからだと思います。
また6年以上習わせた、という答えにも納得です
ある先生はピアノは教えるのに10年かかる、とおっしゃいますし、私も最低5年は教えないとその後の自立には繋がりにくいと感じています。
ただ…、保護者の方々にしてみればどう思われているのだろう?と考えることがあります
1年経ち、2年経ち・・・両手で弾けてはきたけれど、この程度なのかしら?
早く両手で弾くところがみたい!もっと達者に弾く姿を見たい…!✨
こんな保護者の方の声が聞こえる気がしてなりません
実は、私自身も長女が幼少から13年間バレエを続ける姿をみてきました。
私はバレエの知識はなかったので、私の中のイメージの「くるくる回る」(←未だに正式な名前を知りません^^;)姿を夢見て、いつかなぁ…いつかなぁと待っていました
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、くるくる回るのにはトゥシューズと言うものをはかなくてはいけないのですね。そのトゥシューズを娘が履いたのは始めてから7年後の事でした。しかもトゥーシューズがはけたからといってすぐにくるくる回るものでもありませんでした
(↑17歳、最後の舞台にて。つま先で体重を支えていますね、これがトゥシューズです。)
ただ娘の場合、それまでのレッスンの積み重ねのおかげか、トゥシューズを履いてからも苦労なく、どちらかと言えばそこからの方が楽しく、また研究熱心に続けていました
ピアノに関しても同じようなことが言えるような気がいたします
周りと比較をしだす小学校高学年までに、ある程度弾けるレベルに達していればその後も継続できる事が多いので、それをひとつの目安に指導をしています
とはいえ、ピアノは自分が楽しく弾けていれば一番です。谷川さんも言っているように、本当は人と比べるものじゃなくて、自分で楽しむもの。
どんな形でも本人が楽しみとして、ピアノを弾けていければ万々歳と考えます❗
ぜひ、長い目でお子さんをぜひ見ていただきますよう、お願い申し上げます😊