発表会が近づいてきましたね。
ピアノの発表会では暗譜で弾く人がほとんどですね。
暗譜の習慣は昔にリストという作曲家が作ったと言われています。
暗譜が苦手、という人もいると思います。
私も年とともに難しく感じるようになりました。
暗譜はしないとダメでしょうか?という質問をいただくことがあります。
どうしても暗譜できなければ見て弾いても良いと思います。
ただ暗譜の方が色々な意味で良いこともあります。
バレエや演劇なんかをおもい浮かべてみるとわかりやすいかもしれません。
ダンサーが誰かの振りを見ながら踊っていたら?
もし役者が台本を見ながらセリフを言っていたら?
・・・上手い演技でも、ちょっと感情移入しにくいかもしれないですね。
やっぱり楽譜を見ないで没頭して弾いている姿はかっこいいとも思います。
楽譜を見ながら弾くというのは、インプットとアウトプットを同時にしますが、
暗譜の場合は完全なアウトプットのみです。
裏を返せば完全なインプットの元にあるものとも言えます。
自分の中に入れたものを、自分なりの意志を持って出す、そんな感じなんだと思います。
そもそも普段の練習というのはインプットをするためのものでもあって、暗譜の作業というのはそれの確認作業という感じでもありますね。普段の練習がいかに大切かということですね(自戒を込めて^^;)
さて、インプットが不完全なままだと暗譜が不安になるので、インプットの仕方を研究して完全に近づけていくことが必要です。
例えば、音の鳴らないエアーピアノ(机の上や紙鍵盤)の上で音を言いながら弾く
左だけの暗譜を確認
超ゆっくり暗譜で弾く
どれもなかなか、難しいですよ!