本番を意識して
昔に先生から言われたことで「100回弾いても同じように成功させる必要がある」というものでした。
受験で弾くということについて、パーフェクトにしておく必要があるということをおっしゃっていたのですが、それは一つの指針として練習の中にいつもありました。
100回中の1回のミス、それが受験当日に出るかもしれない。
今までの努力を成功に結びつける必要のある、プレッシャーの中での演奏。
5年に一度のショパンコンクールの舞台を見ていても、本番ではうまくいかなかったと話をする人もいました。(どの方も素晴らしいのは大前提ですが)
その点から言えば、
来月のピティナステップはコンクールでもなく試験でもありません。
緊張する〜!!!という生徒さんには、こんな話をします。
「失敗しても誰も泣かないし、困らないんだから、ミスしても気にしなくていいよ。だけど、発表会でかっこよく弾きたい!いい演奏をしたい!と思うなら当日まではたくさん練習しておこうね。お客さんにいい音楽だったなあ、と思ってもらえるように頑張ろう! 」
ステージという非日常の異空間では、おそらく普段味わうことのない感情が湧いてくるかもしれませんね。
そのためにも本番を意識した練習が必要になります。
お伝えしているのはパッと弾く練習です。
なんの準備もなくパッと弾いてみる、一回だけ、本番と思って弾く。
それを1日数回やった上で、練習時間を別にとってできなかったところを中心におさらいしてみましょう。
もう十分頑張ってきた(はず)ですので、実力を出し切るための練習で当日まで頑張りましょう。
きっとうまくいくはずです。