2020
06/19

ネーフェ先生

4月の緊急事態宣言からようやく解除と共に始まった対面レッスン。

休んだ分だけ戻るには時間がかかると思いますが、今まで通りしっかり音楽のこと、わかりやすく伝えていきたいな、とおもいます。

さて今年はベートーベンイヤーですね。

ベートーベンには何人かの先生がいたようですが、その一人がネーフェ先生です。

ベートーベンが子供の頃、お父さんは大酒飲みで、お母さんは体が弱く、ベートーベンは下の弟たちの面倒を見て、お金も稼がなければならなかったそうです。

そんなつらい環境にあるベートーベンを支え励ましたのが、ネーフェ先生です。そのような状況でも諦めることなく音楽を学べるように、環境を作ってあげたのだそうです。

ネーフェ先生は当時のベートーベンにこう言っています。

「世界には飢えや病気で苦しんでいる人が大勢いるのだよ。本当に優れた音楽というのはただ宮廷の貴族なんかを楽しませるものではなく、そういう人たちの悲しみを癒すものだんだよ。」と。

ベートーベンはのちに「将来自分が偉くなるようなことがあればそれは全くネーフェ先生のおかげです」と言っています。

私たちが今、この偉大な作曲家の音楽に触れていられるのもこのような先生がいてくださったからこそ、と思うと人のつながりの大切さを感じました。

このコロナで大変な時も優れた音楽家たちが素晴らしい音楽を私たちに送り届けてくれました。それに癒されてたくさんの人々が勇気付けられたその瞬間に何度も立ち会う事がありました。

ネーフェ先生の言葉が思い出されます。

ネーフェ先生