2020
05/15

ピアノのイスのこと

ピアノという楽器はサイズがワンサイズ。

小さな子供も、大人が使うのと同じ楽器を鳴らしているのです。

そして当然椅子もワンサイズということが多いと思います。(高さ調節のきく椅子もありますので、その場合は調節してください)

教室では、レッスン室にきたら必ずお子さんに合わせてイスと足台を調節していますが、おうちでの練習に使用している「椅子のこと」はどうであるかを気にしていませんでした。

今日は皆様にいくつかお話しさせていただきますので参考になさってください。

以下に、避けたい事例と対処法を合わせて書きます。

■椅子が低い

目安としては肘が鍵盤とほぼ平行であることが望ましいと言われています。(最後の画像参照)

ひじが鍵盤より低い位置にあると、肩からの自然な重さを利用できません。よって力で弾こうとして、体に余計な力が入りやすくなります。

✳︎対処法→ 高さのあう椅子がお家にあれば練習の時だけでも取り替える。なければ何か座布団のようなもので調節をしてみてください。

■足が床につかない

地に足がつかないので上半身が不安定になり、余計な力の入りが生じやすいです。大人でも床に足のつかないイスは体のどこかに緊張が残るのと同様です。

また足をぶらつかせることで、集中力が途切れやすく、体の揺れにより演奏も乱れます。

✳︎対処法→ 足のぶらぶらはお風呂の椅子や新聞紙の束、使ってない図鑑やタウンページなどがあれば足台の代用にできます。

■可動式(コロコロ)の椅子

体の重心をずらしたときに椅子や座面が動いてしまい不安定になります。一見便利なように感じますが、ピアノは椅子に座ったら弾き終えるまでイスは固定されたままです。

✳︎対処法→ 可動式は避けてください。

以上、思いつく場合を書かせていただきましたが、これ以外でもこんな場合はどうしたらいいですか?というご質問等、個別にご連絡くださいね。

「正しい姿勢=弾きやすさ」

ピアノ奏法を身に付ける上でも姿勢は重要です

このような状況ですので外出もままなりませんので、おうちでできる範囲で構いません。

調整するときっとお子様たちが弾きやすくなり、笑顔になると思います😄

高さ調整は固めのものがオススメです
レッスン室で使用しているイスと足台
新聞の束で代用可。厚さも自由自在
本当は本を踏んではダメですけどね。。。
このようなイスのおうちが多いでしょうか
6年生くらいだとしっかりペダルにも届くようになるお子さんが多いです